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2018-04-01

2018年3月31日 貢寮長潭山-宜蘭大溪縱走 20㎞の長い尾根歩き

縦走ものこり少し、鹿窟尾山山頂下の草原を行くメンバー。遠くに見える山は三方向山
ここのところ天気が良い。晴れると暑いが、それでも夏に比べれば楽だ。ことに長い時間低山を歩くにはちょうどよい。今回歩いた新北市貢寮の長潭山から始まる山稜は、最終的に三方向山で終わる。三方向山北稜とも呼ばれるこの山稜は、途中に西山と丁蘭山のピークがあるが、それ以外にも無名の山も含んでいる。標高は100数十メートルから三方向山の620mまでと、ゆっくりと高度を上げていく。この稜線上を行く道は、以前から歩きたいと思っていた。しかし、長いだけに道の状態が悪いと、時間がかかりすぎ全部を歩くことはできない。今回も藍天隊の道整備のおかげで問題なくあるくことができた。

丁蘭山山頂の全メンバー(Zさん撮影)
歩行距離も長いし、どちらかというと不人気ルートであるこの稜線コースは、参加者が少ないだろうとたかをくくっていたところ、20名を超える参加者があった。人数が少なければ、あまり歩かれていない尪仔嶺から大溪川へくだって川沿いに大溪に出る予定を進めていただろが、道の状況がわからない状態で大勢のメンバーで下るのは、リスクがあるので以前歩いた鹿窟尾山をへて桃源谷歩道を下った。最終的に20㎞ほどの歩きとなった。

北側貢寮駅から山を越え南側の大溪へ縦走
歩行高度図
電車車窓から長潭山‐西山の稜線を望む
台北を6時21分発の区間電車で出発する。今日は土曜日だが、4月初めの連休に振り替えるため通常日と同じ扱いだ。車内は通学の学生が多い。瑞芳と雙溪で大勢が降りると、車内はガランとする。7時40分過ぎに貢寮駅に到着、下車して駅舎に出る。一緒に登る仲間が集まる。我々以外の登山客もいるが、結局大部分が自分のグループ参加者であった。8時前に歩き始める。青空が広がり今日は良い天気だ。

橋を渡ったあと、長泰路を右に進む
登山口のメンバー、左の階段から登っていく
地下道をくぐって駅の反対側にでる。赤い新しい橋を渡る。橋上からこれから歩く山並みが遠くに見える。橋を渡り2丙号道路(長泰路)に合流、右へ歩いていく。まだ朝早いせいか、台北基隆方面から福隆へ連なる主要道路だが交通量は多くない。前方に長潭山の末端が見えると、長泰路11-13号と記された標識と長潭バス停が現れる。時刻は8時20分、左におれてすぐ右に土留壁の階段の上に登山口がある。

草が刈られロープも取り付けられている
長潭山山頂
22名全員がそろったところで登り始める。先月藍天隊によって道の整理が行われたばかりの道は、草がしっかり刈られ急坂には真新しい白いロープが取り付けれている。しばらく檳榔樹の林を登る。もともとは収穫されていたはずだが、農家の老齢化のためだろうか、今はほったらかしにされているようだ。十数分登ると、稜線に上がり周囲の樹木が低いことも手伝い、標高は100mぐらいだが風景が開ける。なだらかな背の稜線をたどっていく。細い竹林が現れ、まもなく8時43分、長潭山山頂(標高148m)に着く。竹林のなかの山頂は、草がしっかり刈らている。

遠く福隆の海や雪山山脈北端の山々も望める
送電鉄塔の下を登る
次の西山に向けて尾根を追っていく。竹林、広葉樹灌木林などを過ぎていく。竹林は、しっかり竹が刈られているので助かる。邪魔な樹木も枝が切り取られている。茅草の急坂からは、福隆の海や雪山山脈北端になる隆隆山なども望める。坂が急になる。隊伍後方は、少し間があき始めたので、途中少し待つ。9時41分、右より送電鉄塔メンテのための保線路と合わさり、広くなった道を引き続き登る。5分ほどで鉄塔の下をくぐり、稜線を追っていく。9時54分、西山山頂(標高335m)に着く。二番目のピークだ。西側の樹木が切れた間から、燦光寮山など九份金瓜石の山々が望める。

西山山頂、樹木の間から瑞芳方面の山がのぞく
樹木が刈られて開けた場所になっている
新しい道標が取り付けられた十字路鞍部
稜線は一度下った後、なだらかな広い尾根になる。二か所太い樹木も含め、かなり広い面が伐採されている。わきにはカスミ網が置いてある。どうやら鳥の習性を利用して、鞍部になるこの広い場所で鳥を捕るために切り出したようだ。土地の所有状態はわからないが、野生の鳥をこのように捕獲するのはよいのだろうか。10時27分、十字路鞍部を過ぎる。稜線左右の集落をつなぐ峠道だ。

丁蘭山山頂への分岐
樹木に覆われた丁蘭山山頂
道は坂が勾配を増してくる。広葉樹の林は、下草もあまり多くなく乾いている。坂が急になり直線状の急坂を登り切ると、右に少し行ったところが丁蘭山山頂であることを示す標識がある。少し登ると頂上(標高409m)に着く。周囲は樹木だが、全員が腰を下ろすだけのスペースがある。時間は11時半でちょっと早いが、昼食休憩をとる。約3時間半で、全体の三分の一を歩いてきた。長めの休憩で、これからの長い稜線歩きに備える。メンバーが持ってきた冷えたビールがうまい。

緩やかな尾根の広葉樹林を過ぎていく
杉林を行く
12時10分出発する。道は先に少し下がり、12時20分、最低鞍部から右に丁蘭古道を分ける。後方から1時間あとの電車で貢寮から健脚のLさんがやってきて、われわれの隊伍に参加する。長い緩やかな上りが始まる。道は広い古道のようになる。10分ほどこの道を行くと、山道は右に大きく曲がり登っていく。古道は直進していく。杉の人工林を過ぎる。尾根は幅が広い。風が時々吹き抜けていくのが幸いだ。12時48分、右に破子寮山東峰への道を分ける。さらに少し進み、13時12分、右に芊蓁坑古道を分ける。1月に三方向山を訪れたあと、ここから芊蓁坑古道を追っていった。しばらく休憩をとる。

芊蓁坑古道との分岐点、休憩をとる
自然の造形、アーチ門
分岐から少し登りが続く。標高600mを越えるあたりで無名ピークを越える。下りはじめてしばらく、13時42分左に三方向山の山腹を直接尪仔嶺へと続く古道が分かれる。後方では、足をつったメンバーもいるので、三方向山は登らずこの巻き道を行く。かなり大きく下り、トラバースを始める。昨年暮れに整理されたこの道は、草がしっかり刈らているが、もともと歩く人がとても少ないこの道は、昨年暮れのメンテがなければ大変だったろう。棚田跡が現れ、ここで生活が営なまれていたことが察せられる。小沢を三か所過ぎていく。14時27分、尪仔嶺に着く。道が崩れた場所を高巻きするなどして、40分ほどの時間を要した。時間短縮という意味では、三方向山を越えても大きな差がなかったかもしれない。

三方向山山腹をトラバース
尪仔嶺、背後に土地公石祠
鞍部峠になる尪仔嶺は、土地公石祠もあり、昔の往来を想像させる。大溪川へ下る古道は、祠から三方向山へ少し行ったところから分岐する。あまり歩かれていないようで、踏跡は草に覆われている。人数が少なく時間ももう少し早ければ、下ったかもしれないが安全を取り、稜線を行く。この稜線は5年前に一度歩いているので、様子がわかっている。こちらも少し草をかぶっている場所もあるが、おおむね良い道だ。20分ほどの休憩後、睏牛山の北山腹をトラバースしていく。途中には、小沢も現れる。
睏牛山の山腹を行く、遠くに歩いた稜線が見える
森の間をしばらくいく
尪仔嶺から数分で右に睏牛山山頂への道を分ける。五年前に訪れた時は、ほとんど踏み跡のない草の間を進んだが、今もあまり歩かれていないようだ。今日はそのまま通り過ぎる。15時10分、右に大きく曲がって稜線に向け登り始める。道はかなりぬかっており、牛も歩いているので、ところどころグジャグジャになっている。長靴が本領を発揮できる場所だ。牛道もあるので、道は交錯し注意が必要だ。10分ほどで草原に出る。草原を横切り森に入り、三、四分でまた草原に出る。尪仔嶺から40数分歩いてきたので、草原で休憩をとる。最後の冷えたビールがうまい。

草原でくつろぐメンバー
鹿窟尾山山頂下の草原、牛が数匹休んでいる
鹿窟尾山山頂
送電鉄塔下を行き、鹿窟尾山山頂下の大草原にでる。二か所の池の脇を巻いていく。牛が数頭山頂下の草原で休んでいる。子牛をつれた水牛もいる。牛を避けて左から回り込み、16時に鹿窟尾山山頂(標高553m)に着く。風がかなり強い。360度展望ができる山頂からは、朝から歩いてきた長い稜線が望める。よく歩いてきたものだ。縦走後に歩いた山々を望むのは、本当に成就感がある。大溪川へ下らず、こちらにきてこうした展望を楽しむのも悪くない。

鹿窟尾山山頂のメンバー、背後に歩いた山並み
遠くに歩いた稜線を望む
桃源谷を望みながら下る
16時7分、山頂を後にし、前方遠く桃源谷を望みながら草原を下っていく。数分で、土地公祠のある鞍部に着く。ここで桃源谷からの歩道に合流する。まだ日暮れまでは時間があるが、歩道は石畳の道で、暗くなってもヘッドライトで歩くのは全く問題ない。すでに10数キロ歩いてきているが、残りは基本下りなので気が楽になる。下りはじめ、トイレ休憩場所を過ぎる。下りはじめ10分少しで、古道入り口につく。黄色のロープが張ってあり、一般ハイカーが入らないようにしているのだろうが、別に問題があるわけではない。そのまま古道に入り下る。こちらは蕃薯寮山へ登らずに済む。

石畳歩道に出る
古道から石畳歩道にもどる
20数分の古道歩きのあと、また石段歩道に戻る。更に進むと、また左に古道が始まるが入らず、石段道を行きあずま屋へ登り返す。残りの石段道をドンドン下り、17時半に登山口に着く。下りは約1時間10分ほどであった。汚れた長靴を、登山口わきの公園にある井戸端で洗う。全員下り切り、近くの海鮮料理店で食事をする数名以外のメンバーは、大溪駅へ向かう。筆者を含めた六人は、濱海公路わきの海鮮料理屋で食事をとり、19時43分の区間電車で台北へ帰った。

19:43の区間列車で帰京
約20キロになる今回のルートは、稜線上の上り下りがそれほど大きくないが、距離があるので確かに歩きがいがある。人数が多いが予定時間に歩き終えたのは、メンバーの足並みがそろっていたことが大きい。累計で1000mほど登っている。かかった時間は、休憩も含めて9時間半ということろだ。今は道の状態も良いので、スムースに歩けたが、時間がたちあまり歩かれていないようだと、簡単ではなくなる。草を刈りながらなどと、苦労も多くなる。現在の状態であれば、ルートはレベル3、体力はレベル4といったところだ。

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