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2021-01-25

2021年1月23日 台中 聚興山 南觀音山 阿罩霧山 台中の小百岳三座を続けて登る

台中市北屯區南觀音山から台中市街を望む

小百岳は、台湾各地に散らばっている。台中付近には6座ある。そのうちの2座である三汀山頭嵙山はすでに登頂したことがある。今回は、翌日日曜日の主目的埔里六秀のうち二座である舊武界越山から橫屏山への縦走のため、埔里への途上で三座を立ち寄るという形だ。三座ともそれぞれ短時間で登頂でき、お互いの距離もそれほど遠くないので、一気に三座を登ることができた。三座は訪れた順番に台中市潭子區の聚興山、北屯區の南觀音山、霧峰區の阿罩霧山である。

台中の東にある訪れた三座の小百岳、北から聚興山,南觀音山,阿罩霧山
今回は3台のシャアカーで14名のメンバーである。台北を6時半に出発する。台北を出て第一高速道路を林口に差し掛かると霧が濃くなる。2、30mぐらい先は見えない。そのあと濃淡の変化があるが、三義に着くまで霧の中を行く。数日前に訪れた三義三角山の山並みは霧で見えない。三義から長い坂を下り大安溪をこえると、今までの霧が嘘のようになくなり青空が広がる。冬の台湾の天気は中部以南が本当によい。高速道路を豐原インターチェンジで降り、豐原方向の道の途中でほかの二台と合流する。台北から約2時間の道のりだ。

聚興山山頂の全メンバー


第一座 聚興山

第一登山道から登り第三登山道を下る
歩行高度表
新田登山口
潭子區の聚興山は、三座のうち一番北側に位置している。そこでこの山が第一の訪問先だ。豐原市内には入らず南東に向かう。山が近づいてくる。工事中の高速道路高架橋の下をくぐり、聚興路を左折し、登りが始まる。9時11分新田登山口(標高約258m)の駐車場に到着する。駐車場にはすでに多くの車が駐車しており、その近くの道にも車が連なって停めてある。この山はけっこう人気があるようだ。支度をして9時24分、出発する。

第一登山道入口
急坂の階段を登る

台中市街が望める
稜線上に上がる、前方に涼亭
舗装路はちょっと急坂だ。右側の谷にはほとんど水が流れていない。渇水期のようだ。登ること、三、四分で第一登山道の入口に来る。今回はこの第一登山道を登り、第三登山道を下る回遊式で歩く。登山道はいきなり急な階段道ではじまる。登山道は階段が非常に多いが、手すりなどもしっかり取り付けられ、メンテもされて状態がよい。多くの地元登山者が訪れている。家族連れで幼い子供も多く見かける。数分登ると、遠くに台中の街が望める。多くのビルが建っている。9時41分、登山道400mのキロポストをみてすぐに稜線に上がり、二階建て涼亭に着く。


第二歩道が合流する鞍部
また急な階段を登る
ずっと登りだったこともあるが、汗が流れ服を調整する。道脇の広葉樹や竹が黄色の葉をつけ、季節を感じさせる。9時52分鞍部に降り、右から第二登山道を合わせる。鞍部は広場状でその端には展望台が設けられている。そこからは豐原方向の街並みが広がる。登山道はまたすぐに急な階段が続き、高度を上げる。10時4分、右側に山の向こうに台中の盆地が広がるのを見て、休憩ベンチの先左に山頂への道が分岐する。

山頂へ分岐部
雪山山脈方向を望む
山頂の筆者
山頂へは土埃のする道が導く。右側果樹園の向こうには、広く山々が連なる。頂上にレーダを抱く山は、小雪山のようだ。その近くには中雪山などの雪山山脈西稜の山々がある。南側は稍來・鳶嘴山が、そしてそのさらに南の高い山は白姑大山の山並みのようだ。空気がそれほど澄んでいないので、霞がかかっているが、これらの山々が望めるのは素晴らしい。山頂はわずかの登りで到着、標高はちょうど500mだ。登山口から45分ほどで登ってきた。

稍來・鳶嘴山とその右遠くに白姑大山を望む
第三登山道もよい道だ
展望台からのパノラマ、右の尾根上を第一歩道が行く
急な階段を下る
山頂で15分ほど過ごし、下り始める。下りは分岐を左に第三登山道経由だ。こちらも手すりがしっかりついた良い道だ。すぐに大勢の登山者がくつろぐ六角亭を通り過ぎ、尾根上の道を進む。10時34分、前方に休憩デッキ(觀鷹台)をみて右に大きく曲がる。少しの上り下りを行き、10時41分展望デッキに着く。上りに取った第一登山道が行く稜線との間の谷間の向こうに台中の街がのぞく。

子供も多く歩いている
第三登山道入口の広場
新田登山口駐車場に戻る
非常に急な階段道を下り、勾配が緩くなるとお手洗いのある広場に降りる。ここから続く舗装路を下り、途中第二、第一登山口を通り過ぎる。道脇にはツツジが満開だ。11時6分駐車場に着き、終了する。行動時間は、約1時間40分、資料のコースタイムは2時間半だから、けっこう早く終了した。距離は、1.6㎞、登坂275m、下降245m、コース定数は7である。




第二座 南觀音山

登山口から山頂を往復
歩行高度表

@南觀音山登山口
標準コースタイムよりかなり速く終了したので、昼食は近くにある南觀音山へいきとることにする。途中、ちょっと車が多い場所も通過したが、30分で登山口(標高約188m)に到着する。ここも道の両脇に車がびっしり駐車してある。山頂にはお寺があり、この登山道はさしずめ参道の役割だ。入口には、大きな釈迦の金色に塗られた手首が立っている。大きな文字で觀音山ハイキングの歌詞が刻まれている。ちょっと普通の山とは雰囲気が違う。

土の山道を登る
涼亭の脇を行く、山頂はすぐだ
大きな金色の手首が迎える
11時56分、階段道を登り始める。コンクリの階段が終わると土の道になる。急な場所は階段石が置かれている。12時9分、道脇左に掘っ立て小屋然(失礼な言い方だが)の涼亭がある。中には仏教関係の図絵があるのは、この山の特徴か。そのすぐ上右も涼亭をみて最後の急階段を登る。12時13分、入口でみたのと同じような釈迦の手首が我々を迎える。山頂は所狭しとお寺や神像が立ち並ぶ。登り切ったすぐわきの真新しい福德宮の脇に、申し訳なそうに通し番号と三角点の文字をコンクリ面の上に出してい基石がある。ここが標高318mの山頂だ。

建物脇の突起が三角点
山頂寺院からのパノラマ

登山口に戻る
お寺の建物の上からは、四方の展望がのぞめる。東側は、低い丘がずっと続き、その先に山が立つ。西側は台中の街並みだ。建物の陰で昼食をとる。日なたでは暑いぐらいで、そよぐ風が心地よい。13時過ぎ、往路を下る。12,3分で登山口に降りる。この山は、実は車で山頂のお寺に行ける。活動時間は、1時間20分ほどだが、そのうち50分近くは休憩だ。登坂下降とも160m、距離1.7㎞、コース定数3である。



第三座 阿罩霧山

頂上すぐ下まで車で登り山頂を往復
廃業遊楽施設に駐車
阿罩霧山は同じく台中市だが霧峰區は少し離れている。幸い高速道路があるので距離があるが時間はそれほどかからない。74号台中環状高速を経由して向かう。高速道路を降り、左にもと台湾省議会の前を通る。行政単位の台湾省はすでにないので、今は博物館だ。筆者は以前旅行で立ち寄ったことがある。阿罩霧山は、この背後の山である。議会建物の後ろから登ることもできるが、できるだけ早く埔里の民宿にいくため、車で山頂直下まで行くことにする。


果樹園脇の阿罩霧山山頂
成功路を林家花園の前を進み、明台國中の脇で菜園路に右に曲がる。勾配がきつくなり樟公巷を登る。分岐は先に左に行くが、地図上の道はきつすぎるので戻り、右に橋のある方向を登る。こちらは問題なく、14時過ぎ営業をやめて久しいような遊楽施設(標高約232m)に着く。ここから山頂はわずかだ。建物の後ろから登っていく。最初は道ははっきりしないが、そのうち遊楽施設から来る別の道に合流、尾根に上がってすぐ山頂(標高249m)が現れる。登りわずか数分だ。

山頂から望む西側のパノラマ
遊楽施設近くの展望台からのパノラマ、右側山の向こうに台中方向が望める
台中の中心近くを拡大
果樹園の中の埃っぽい山頂には、三角点があり西側は展望が開ける。山頂を後にもう一つの道を下り展望台で一休みする。ここからは北側の展望もでき、台中の街並みが見える。今日は三か所から違う角度で台中を望むことができた。この山はわずかな歩きなので、ことさら詳細数字は不要だろう。




埔里への途中で大橫屏山を見る
14時41分、往路を下り第三高速から第六高速に入る。天気が良いので、周囲の山が良く見え、以前登った大橫屏山も尖った姿を現す。15時18分、高速道路を埔里インターチェンジで降り綠莊飛閣へ向かう。路上から見える明日登頂する橫屏山が次第に大きくなっていく。15時37分、綠莊飛閣に到着する。この民宿は一人当たり800元と少し高めだが、広い庭園の中に別荘風の建物がある。過去に使ってきた民宿(朝食別)とは別格だ。メンバーは、ご機嫌だ。ショップや庭園の紹介のあと、我々は埔里の街へ行き、夕食と翌日の行動食などを購入して民宿に戻る。明朝が早いので、8時過ぎには就寝する。

綠莊飛閣から望む橫屏山





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