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2022-11-30

2022年11月29日 陽明山系冷水大山 - 大尖後山 - 榮潤古道縱走

魚路古道から見る大尖後山と冷水大山(左) (2020/11)
台北の街から近い陽明山山系は、今までかなりの回数訪れている。この山域の山峰や登山道は、ほぼ歩きつくしたといえる。その中でずっと残っていたのが、今回の目的地だ。磺嘴山や石梯嶺から望む、或いは魚路古道から仰ぎ見る大尖後山は、決して遠くない。問題は平たく大きな山頂のほぼ全面がススキで覆われ、ひとたび歩かなくなると道は草に埋もれて消えるため、登頂が大変になる。もう一つの榮潤古道は、大尖後山のふもとの谷である翠翠谷と温泉のある天籟とを結ぶ古道で、同じく歩く人がとても少ない。

7月に藍天隊がこの山域に入り、道整理をしたと知った。ちょうど怪我の療養中で行けず、10月から再び歩きだしたが、今年の秋は雨がとても多く、登頂の機会がなかった。やっと訪れた好天に、ススキの海が風に波打つ山頂に登った。下山は,同じく整備された榮潤古道を下った。しかし、古道は長雨で踏み跡が流され、さらに藍天隊の残したマーカーリボンは何者かにほとんど全部取りさられていた。そのため、途中三カ所ほど道探しを強いられた。

由南往北縱走
這趟行程目的地大尖後山和榮潤古道對我來說是幾年來的嚮往。靠近大台北的陽明山山區,我過去造訪好多次,可說幾乎走光其所有山峰和步道或古道。唯一未踏進的是大尖後山和榮潤古道。從磺嘴山石梯嶺眺望的,或從魚路古道仰望的大尖後山都在咫尺之間。問題就是又寬大又平緩的其山頂都被芒草覆蓋。除非砍進廣大芒草海開條路,攀登山頂很困難,因此大尖後山一直都是熱門路線旁的冷門山峰。在大尖後山和磺嘴山之間山谷裡行進的一條山徑是榮潤古道。據說此條被稱為磺嘴山古道,是聯絡金山和士林的三條路徑之一。從天籟走到翠翠谷之後,越嶺石梯嶺的鞍部銜接內寮古道等下去平等里。不過被遺棄很久,幾乎消失殆盡於森林中,後來由熱心登山界人士開通,因而以其中一位的名字來命名今日的名稱。它的位置就是其很冷門的原因吧。

今年七月得知藍天隊進入此山區清理路徑。當時我剛好養傷無法去,等到十月可以外出爬山時今年的特別漫長北部雨季開始,天天下雨又無法造訪。11月下旬終於來了機會。天氣預報說有三天的好天氣空檔,我們在其最後一天去爬大尖後山由榮潤古道下山。據預報下午會變天,結果不單沒下雨而且晴天繼續到晚間,能夠讓我們在山頂上欣賞很久期待的景觀。當藍天隊清理榮潤古道時沿途留下路條,我們卻沒看到藍天隊的路條,而只兩三隻紅色路條還在。長期的雨水刷走了古道上踏跡,在我們行走中遇到沿途三個地點路跡忽然消失。在沒有路條的情形下,我們只好對比地圖和地形,也憑著經驗找路前進。清路後只過四個月,而且剛清理後去過的山友說他們當時一路上都有路條。所以除非有人故意拿走路條,不會消失。聽說有些人憑著維護自然的理由,拿掉綁好的路條。連國家公園和林務局在他們管轄的山徑上都會綁路條。台灣的山難項目中迷路佔四成,路條是很好的防迷措施。我認為他們的行為會提高迷路的風險,應該衡量路條的登山安全之要素。

@大尖後山山頂 背後是竹子山
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從公車眺望雲層下的大尖後山和磺嘴山(左)
我們搭台北站早上7:00開的皇家客運1717公車前往上磺溪橋站。在平日的今天,過了文化大學站後車上乘客,除了我們九個人外就轉為很少。越過陽金公路最高點小油坑站後,車子一路下坡,從車窗能夠看到西邊的竹子山,也偶爾認得出東側的磺嘴山和今天目的地大尖後山。天空上雲層多令人有點擔心。8:37公車抵達上磺溪站我們便下車。

從停車場前往登山口(後遠方是竹子山)
登山口
走上去捷徑
從此爬上大尖後山有兩條路。一條是沿著上磺溪上流的水路,另一條則是冷水大山稜線路。我們的計畫是先由前者上去翠翠谷再爬上大尖後山山頂。從車站經過停車場緩緩爬去登山口。過小橋下的小溪水量相當多,是長期下雨的結果吧。看了入口旁的說明板(海拔410m),爬起石階步道。上了一陣後,進入捷徑直上上方的魚路古道。往右前進經過繞上來的步道木梯前,再過跨左方流下來小溪的木橋。9:19走到高繞崩塌的木梯,過許顏橋,繼續爬上去。在岔路口(海拔528m)我們取左前走日人路往打石場。9:31走到打石場便休息一下。

高繞路木梯
打石場
過溪走水路


前方有山崩和大型流木
9:40我們踏進上磺溪水路。下去過溪拉繩爬上右岸上的小丘。前進路徑不清楚的小徑大約幾分鐘,山徑下去溪水邊。前方左岸上有看似較新的山崩,被土石堵住地點有大型流木。我跳石靠近觀察路況。水量相當多,經過如此的地方不容易。應該是長期大量雨水造成的。考慮如此的路況和今天我們隊伍人數和經驗等,我決定不走水路,而由稜線路上大尖後山。我們折返原路,10:22回到打石場。繼續下去原路,經過我們剛才爬上來的木梯,再前進魚路古道石階路。10:44走到冷水大山登山口(海拔510m),在攀登之前做小休息。

折返原路
小溪澗的水量也相當多
冷水大山登山口
陡峭但路跡清楚
與海拔748公尺的冷水大山山頂之間有大約240公尺的落差。幾分鐘小休息後我們爬起較陡的山徑。路跡很清楚,路條也多,陡峭路段都有架繩,整體路況相當不錯。爬升十幾公分,來到叉路口。右條是溪谷路,我們則取左上去稜線路。斜坡度漸漸地緩和,山徑行進在寬稜上。好多黃金萬兩的紅色小果結實在路旁。陽光射進闊葉林,表示天氣越來越好。陡上最後的坡面,11:43走到與從頂中股山上來的山徑叉路口。往右再前進兩分鐘到了冷水大山山頂。被樹木圍繞的寬山頂上有草地,看起來很舒服。我們坐下來便用午餐休息久一點。

爬去拉升路段

冷水大山山頂前的最後陡坡
冷水大山山頂
從山頂先下去,左方是磺嘴山
12:19我們離開山頂前往大尖後山。山徑先下去一下,爬回去幾分鐘來到岔路口。左路可直接下去榮潤古道,我們取右先去大尖後山。山徑再下去幾分鐘,過小溪澗,開始往大尖後山山頂的最後一段上坡。上坡下半是乾溪溝,大少不一的青苔石頭使人吃苦。12:55我們突然間踏進森林中營地般的空地。再爬升幾分鐘,我們出來森林踏進芒草區。已轉黃色開芒花的芒草中路徑還很清楚。芒草的背後早上看到的竹子山和鄰近山峰已經與我們一樣的高度,表示山頂不遠了。前進已緩和的坡道,13:13爬到很寬的大尖後山山頂(海拔885公尺)。芒海中的山頂草叢被砍得很乾淨。

叉路口的藍天隊路標
下去最低點

繼續上去不好走的乾溪溝
林中寬地
大尖後山山頂
山頂上的筆者
山頂上的景觀是很久期待的。西北方有自小觀音山竹子山止的很長山脈,七星山和前方的七股山豎立於西方逆光裡。東南方有突出和尚頭般的大尖山和背後的五指山。東北方則是大山體的磺嘴山。在好天氣下360度無阻的山景讓我們感到辛苦爬上來是確實值得。

自七星山(左)到竹子山(最右)的山峰群
磺嘴山
前方看著磺嘴山下去芒草中的路
13:33我們離開山頂在芒草中慢慢下去。進入森林一下又爬回去芒草區。地圖上標示從此下去的路徑,但找不到路跡。看來藍天隊沒有清理此條路。再次進入森林裡,13:56走到岔路口。直行可達稍早經過的冷水大山旁叉路口。我們取右往榮潤古道下去陡坡。這段陡坡上都架有繩索。14:11我們下到古道叉路口(海拔710m)。網路上的相片顯示這裡應該有藍天隊釘的路標,但已經沒有了。從此我們要走大約四公里的榮潤古道。在叉路口左轉走起古道。路況不怎麼好。部分路段雨水沖刷過原來的踏跡。下去幾分鐘我們休息一下。

榮潤古道和冷水大山之叉路口
往榮潤古道下去
榮潤古道:不清楚的路跡
看似石階,左方有舊路條
休息後下去一下有看起來像石階的一段,再下去幾分鐘路跡突然間不見了,以為錯過轉彎回去原路一下。一邊比較GPS地圖和地形一邊找路跡,但怎麼找都沒有像山徑的踏跡。又回去路跡消失點,乾脆看地圖方向試探下去一陣,果然出現路跡。我們進來榮潤古道後幾乎沒有路條,所以無法靠路條前進。如此的地點後面再出現兩次,都是路跡突然間消失,而看方向前進回到古道上。15:29我們來到下去溪澗的路段,看到繩子確認我們在正確的路跡上。

到這裡消失路跡
路跡還是不好
繩子給我們信心
過溪
行進山谷的右岸
15:33橫過有水量的溪澗,之後一直走在山谷的右岸,路跡變為清楚些。投射地上的陽光已經帶著金黃色,還好我們會快走完古道。15:51我們出來於大墓園的頂端(海拔390m)。下去墓園裡的階梯。左遠方竹子山帶著暮霞靜靜地站在那裡。下到柏油路,再下去一下在路旁做最後休息。走到這裡可以放心了。

陽光已經帶著金黃色
墓園裡眺望已有暮色的竹子山

下去墓園裡的車道
啤酒好喝
喝完山友帶來共享的啤酒,16:17我們往陽金公路的金山農場公車站下去最後一段路。經過富貴山墓園大門,再下去馬路。在岔路口轉往楓月小集方向走去。走到楓月小集的大門時三隻友善的狗狗出來歡迎我們。大門右方有一條小徑下去,我們由此下去魚路古道。再下去小段古道,16:37我們走到陽金公路結束山行。等候大約20分鐘1717公車上來,我們便上車回台北。
友善的狗狗
到了魚路古道口
來了1717公車
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我們含休息走了大約8小時。距離為9.5公里,上升682m,下降762m,路線體能指數為24。我們沒走預定的上磺溪水路而改為稜線路上山,因此多花1小時半。沒有走水路有點遺憾,但我覺得如此的決定是正確的。能夠在晴天下走了很久嚮往的山峰和古道已經讓我很滿意。

藍天隊路條(2022/4於淡基橫斷古道)
至於有人拿掉路條的事,希望做如此事情的山友三思再做。我認為他們相信為保護自然而做正確的事。有些路跡很清楚的路線上有太多路條,令人覺得不需要路條只煞風景。就像榮潤古道等本來冷門路線的山路,則可能成為救命工具。像我們遇到的路跡消失的情況,經驗不多的山友也許會慌張結果走錯方向迷路。在天氣不佳或時間已很晚的情況下,可能導致山難。藍天隊或其他志工山友除草清路後,原來不好走的路徑轉為較容易,就是說門檻降低,所以更多沒有經驗的山友會進來走。如此的情形下拿走路條更會造成困難局面。拿掉路條的山友,摘下路條前應該看著路條走來。請他們走一走完全沒有路條的冷門路線,體驗一下有否路條會有多麼的差異。


2022-11-26

2022年11月20日 貓空草湳古道 - 猴山岳 - 魚衡山 前半ラクラク後半苦労登山

ハイキング最終点で、景美溪に架かる白鷺橋から見る魚衡山
木柵貓空の猴山岳は2011年に初めて訪れた後、数回歩いている。いくつかある登山ルートもほぼ皆歩いた。今回は、その南山麓を行く草湳(岐山)古道を歩き、稜線に上がって反対方向に猴山岳と猴山岳前峰まで歩いた後、下山にはさらに北にある魚衡山を経由して深坑に下りた。草湳古道、草湳大榕樹から上がる峠越え道、そして魚衡山は今回初めて歩くものだ。台北の天気は前日の19日まで、3日ほど良い天気であったが、少し下り気味で猴山岳の稜線を歩いているとき、ちょっと小雨があった。それ以外は曇りで、まだ助かった。

指南宮から深坑へ
前半の猴山岳前峰そしてそれを下った炮仔崙歩道までは、とても良い道であった。ところがそれから分岐し向かった魚衡山は、この数年ほとんど歩かれていないようで、草が多く茂りまた道筋も消えてしまっているところもあった。要は不人気山で、鎌をもっていかなかったことを後悔したが、それでも幸いトゲトゲの黃藤には出会わず、ヒッツキムシ(竹葉草)が衣服や手袋にびっしり着いただけで、歩いたことはよかった。この状態では、人里近いがルートファインディングが必要だ。
猴山岳前峰にて

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指南宮バス停
今回の山行は、ちょっと楽なルートを歩くという趣旨で、登りを少なくするため出発点の指南宮へは歩くのでなく、538番バスで向かう。8時13分台湾大学近くのバス停で乗車、途中参加の一名が乗りあわせる。約30分の乗車で終点指南宮バス停(標高192m)に到着する。参加を表明していた二名がキャンセルしたので、今日は二人パーティである。

指南宮参道の商店街アーケイド入口
招き猫?
9時に出発する。休日の今日でも参道沿いの商店街は閑散とし、時間のせいもあるだろうが、大半の店は開いていない。貓纜ケーブルカーを利用する人や、車で来る参拝者が増えたのだろう、この商店街は昔のにぎやかさを取り戻すのは難しいように見える。猫が店先で、招き猫の如くたたずんでいる。商店街を過ぎ、指南宮へと石畳道を行く。登るにつれ、右側の景色が開ける。眼下の木柵、その背後の丘の向こうは台北の街、そして觀音山も判別できる。純陽寶殿の階段を登り、廟に入る。

純陽寶宮から見る木柵や台北方向の景色
純陽寶殿前庭
貓纜指南宮駅
対岸猫空の峰々(三玄宮山 - 鵝角隔山)
山門を抜ける
廟の左手から出て、和諧之道をケーブルカー駅へとゆっくり登っていく。ケーブルカー駅の下展望台からは、今度は貓空の山や谷が広がる。過去に歩いた稜線や山峰が判別できる。指南宮山門を抜け、指南路三段157巷を進む。右に谷に下る大台北縱走路の分岐を過ぎ、9時42分草湳(岐山)古道の入口(標高288m)が左に開く。157巷の車道は下っていくが、古道はほぼ水平に進んでいく。踏み跡も結構はっきりしている。

台北大縦走は右の下っていく道
草南古道入口
道筋のよい古道
古い宣伝看板
土留壁の上端を行く
途中で下を行く車道の土留壁の上端を横切る。驚いたことに、古い食事店の宣伝看板が道端にある。さらに進むと、廃棄された大型の公衆トイレがある。その昔は、この道はハイキングルートで、けっこう人出があったのだろうか。10時12分、右下の指南路から上がってくる阿柔洋產業道路の近くにある土地公(標高308m)で少し休憩をとる。

廃棄トイレ
土地公で小休憩
草湳大榕樹の分岐
峠道は民家脇の階段から始まる
峠道の道標
産道を少し登り、草湳大榕樹の分岐で左に峠道をとる。二格山荘という看板が目立つ。この道は稜線を越えて深坑側へと続く道だ。阿柔洋產業道路ができる前は、この道が峠越えの主要な通路であったのだろう。登ると民家の犬がしきりに吠える。民家脇階段を登り土の峠道が始まる。

踏み石の峠道

ベンチのある峠
稜線道
石段を登り、竹林を過ぎると森の中の道は勾配を増す。ところどころ現れる踏み石が古道を感じさせる。10時50分、峠(標高490m)に到着する。ここは峠道と稜線道の十字路だ。少し休み、左に猴山岳へと尾根道をとる。尾根道はとても広く、多くの登山者が訪れていることを示している。本来は五月に咲く相思樹の黄色い小花が路面に落ちている。しばらく高度を稼いでいく。対向の単独や数人の登山者とすれ違う。路面に落ちた山茶花の花も目立つ。

落ちた山茶花
傘をさして小雨の道を進む
猴山岳の筆者
天気予報では降雨確率半々であったが、高度が上がったことも手伝い、深坑側は霧がたち込め、ちょっと小雨が降り出す。11時28分猴山岳山頂(標高551m)を過ぎる。少し下っていくうちに、小雨も止んだ。11時35分、登山者が大勢休んでいる猴山岳前峰(標高510m)に到着する。12年前に初めて訪れたときに比べ、山頂脇の山林投が刈られ、さらに広い視野がある。山頂のベンチで食事休憩をとる。

雨も止み猴山岳前峰へ向かう
前峰からのパノラマ
子供連れのパーティ
食事をしているうちに、指南宮方面から小学生ぐらいの子供数人を含む家族連れパーティが登ってきた。我々がきた稜線を縦走するという。台湾も子供の登山をだいぶ見かけるようになった。猴山岳前峰から左に指南宮へ下れば、まさに気楽なハイキングになる。12時20分、右に深坑側に下る道を歩き始める。

岩場を下る




猴山岳前峰の周辺は結構切り立っている。こちら側の道もロープの岩場急坂である。さすがに人気ルートなので、砂岩の岩に足場が彫られ、ロープも太い。10分ほどで分岐に着く。左は指南宮方面へとつながる。右にとり進み、12時45分、炮仔崙步道の分岐(標高367m)に来る。この分岐は左にとり、次の目的地である魚衡山へと向かう。タケノコ畑を過ぎ、下って民家脇にでて、12時55分新光路二段74巷に降りる。車道を少し進み、登山道が始まるところに建つ涼亭(標高336m)で休憩する。涼亭からは台三高速道路の高架橋を挟んで、南港山が並び、手前にはこれから向かう魚衡山がその山頂を見せる。

更に下る
タケノコ畑の脇を行く
新光路二段74巷に降りる
登山道入口の涼亭
台三高速道路の向こうに南港山
炮仔崙步道から深坑を望む
石段を下る
更に炮仔崙步道を進む。畑脇の道を下り、石畳の古道風情の森の道を行くと、涼亭が現れる。そのわきには廃棄された民家がある。10年前に訪れたときには、まだ人が住んでいた。民家脇を行き、幅広のよい道を行く。13時25分、萬家香停車場への分岐に来る。そのまま直進する。ここからは初めて歩く部分だ。

廃屋とその向こうに涼亭
幅広の良い道
雑草に埋もれたベンチや歩道
草の中の枕木階段道
それまでの歩道に比べると、ベンチや枕木階段が設けられているが、草深くほとんど歩かれていない。朽ちて文字も判読できない道しるべを過ぎ、その先の分岐で左に曲がって、13時40分車道に降りる。左に少し進むと道は終わり、犬がしきりに吠えたてる。山道は、ほとんど消えかかっている。用水池の脇を登り稜線に上がる。道は完全に途切れた。

朽ちかけた道しるべ
舗装路の終わり、犬が吠えかかってくる
貯水池脇の細い道を進む
道なき道を前進
ロープのある下り
マーカーもなく、手持ちのGPS地図と比べ稜線を登る。送電鉄塔下に上がり、稜線をさらに進む。保線路なのか、そのうち道らしくなってくる。ちょっとしたロープの架かる下りを過ぎ、14時4分、2016年の藍天隊道しるべを見る。道しるべは魚衡山は 30~40分とある。所々に現れる比較的新しいマーカーは、まったく歩かれていないというわけではないようだ。草深い場所では、ヒッツキムシ(竹葉草)が思いっきり衣服や手袋に取りつく。14時15分、草深い魚衡山南峰(標高188m)に着く。

2016年の道標
魚衡山南峰山頂
魚衡山との鞍部へ急坂を下る
魚衡山への道はどこかと探す。結局南峰の基石から少し戻った北側に、ロープが取り付けてある。ここが降り口だ。急な坂を残るロープを頼りに下り、鞍部から登り返す。雑木林の中には日差しが差し込む。天気は持ち直している。さらに進み、14時50分、樹木に囲まれた草の中の魚衡山山頂(標高175m)が現れる。

シダに覆われた道
草の魚衡山山頂
最近人が歩いた形跡あり
山頂から文山路三段へと続く道は、最近人が入ったようで、道筋が少し良くなった。地図上ではほかの道もあるようだが、分岐は全くわからない。道なりに下ると、かなり急な坂もある。15時15分、墓地の一角にでる。さらに下り、廃棄された民家の中を通って、交通量の多い文山路三段に出た。道端でしばし休憩し、文山路から白鷺橋を渡る。橋の上から先ほど苦労した魚衡山が川向うにたたずむ。16時、北深路の深坑郵局バス停に到着、しばらくしてやってきた819番バスで台北へ帰った。

墓地に出た
北深路上の深坑郵局佔
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厄介なヒッツキムシ
魚衡山は、ネット上で最近の記録はなく、あまり人気がないのはわかっていた。道の状態は予想以上に悪かった。2016年に手入れされて以降、ほどんど登山者がいないようで、道は自然に帰ってしまっている。前半の炮仔崙步道までは、まったく問題ないが、その後の魚衡山はルートファインディング経験者向けだ。距離9㎞、登坂450m、下降650m、行動時間7時間。コース定数は20で、体力的には楽であるが、魚衡山は苦労した。